私の癒し

視覚、聴覚、味覚
この3つが日々の疲れたからだを癒してくれます。
3つの感覚の中で"視覚"の重みが
このごろ増しています。
なぜかというと、暗く、蒸し暑い密林にいるような感覚を覚える
ゲバラ日記」を読み終え、疲れきっている体がついに
司馬遼太郎の雑記集(計15巻)に手を出してしまったからです。

司馬遼太郎が考えたこと〈1〉エッセイ1953.10~1961.10 (新潮文庫)

司馬遼太郎が考えたこと〈1〉エッセイ1953.10~1961.10 (新潮文庫)

そこに、すこし人見知りで気難しそうな、めがねで白髪の老人が、
(今読んでいる部分では比較的若いのだろうが)
ごく自然な語り調子で、何気ない生活や考えを話している。
この本はそういう本です。
そして、この本にここ2日癒され続けています。
書かれている文章は40年程度昔の文章で、
隔たりを覚えるかと思いきや、
妙に自分の生活と重なる部分が多く、
気持ちよく読むことが出来るからです。


このような癒しは、知識欲を満たしているからではないのか?
とも考えるのですが、文章の内容を知識として捉えるのでは無く、
文章を見ると共に、頭の中では具体的な光景などが生じるため
やはり視覚的な癒しだろうと思うのです。


このような状況ですから、今後の日記には司馬遼太郎の影響が
多く見え隠れすることでしょう。