岩波ってイイね

昨日,今日と岩波文庫が無料配布していた
「読書のすすめ(第10集)」なる読み物を読んでいます。
有名(だろうと思う)な物書きの人たちの
「自分と本(主に岩波)」を主題としたエッセイ集です。
人によって,色んな書き方があり,
意外と面白く読ましてもらってます。

今日読んだ物の中に筑紫哲也が寄せた文章がありました。
その文章の中で

「有限の生を生きるとは,
そのなかでどのくらい喜びを重ねることができるかで値打ちがきまる,
と思っているからだ。」

ナルホド。
筑紫さんが言う「有限の中で」とは,
今の様に物に満たされていない状態で,つまりは娯楽の「飢餓状態」だ。
たとえばそれは読む本が無い状況。
飢えている時に目の前にその対象があるとき非常に幸せを感じる,
とともに新たな「飢え」が生まれます。この「飢え」を満たす
ことが人を豊かにしていくと思うのです。

しかし,今の自分にこの様な「飢えが」存在するかが少し疑問です。
あまり,「渇きに耐えられない様な」欲望が生じてこないのです。
今,思うことは,渇き,飢えたい。です。